2006年11月30日

遍路を世界文化遺産に 四国4県が共同提案 (愛媛新聞より)

四国4県は30日、「四国八十八カ所霊場と遍路道」を世界文化遺産候補とするよう、文化庁に共同提案。同庁の岩本健吾記念物課長は「世紀の大プロジェクト構想。手続きには、膨大な作業と相当の時間が必要になるだろう」と応じた。  4県の代表者は四国遍路を「無形の『お接待』を特長とする心の文化。1000年以上の歴史と空間の広がりなどスケールは壮大。世界でも類はなく、普遍的な価値がある」とアピールしていた。  文化庁では、来年1月までに文化審議会の特別委員会で専門的見地から審査し、世界遺産登録の前段階となる暫定リストに追加するかどうかを決める。(愛媛新聞ONLINEより 11月30日)

2006年11月28日

徳島新聞(11月28日付)でも世界遺産への申請が記事になってます。

徳島の新開さんより頂いた情報です

遍路道を近く世界遺産申請 28日に四国4県、文化庁と事前協議

  徳島県など四国四県は、世界遺産の候補として「四国霊場八十八カ所と四国遍路」を文化庁に推薦するため、二十八日に同庁と事前協議する。順調に行けば三十 日に申請書を提出する方針。遍路道文化を世界に発信し、人類共通の遺産として継承していく取り組みで、世界遺産候補の推薦は四国で初めて。
 徳島県によると、二十二日に香川県庁で開かれた四県の担当者会議で、同県が文化庁に推薦することを提案。各県が了承し、香川県が申請書類などの事前協議をすることになった。四県は文化庁の意見を受けた上で提案内容などをさらに詰め、正式に提出する。
 世界遺産は、政府の申請で国連教育科学文化機関(ユネスコ)の暫定リストに候補として掲載され、審査を経て本登録が決まる。
 日本からは現在、石見銀山遺跡(島根県)など四件が暫定リストに掲載されており、文化庁は三十日までに追加候補を推薦するよう全国の都道府県に要請。四国四県のほか、奈良県の飛鳥地域など十九県が計十八件を推薦することを決めている。

このほか、27日に開かれた徳島県観光審議会の中で、四国霊場八十八ヶ所を世界遺産に登録しようの声もあり、「四県が一つになって海外にPRできる」「推進組織を早急につくるべきだ」などの意見がだされた。
(以上、徳島新聞より)

世界遺産に向けて行政の取り組みが始まりました。愛媛新聞で紹介。

世界遺産登録に向けて、四国四県の取り組み方針が決まりました。11月28日の愛媛新聞一面に掲載されていました。
(以下、愛媛新聞より)
四国遍路を世界遺産に 文化庁に共同提案へ

四国4県は27日までに「四国八十八カ所霊場と遍路道」を世界文化遺産候補として文化庁に共同提案する方針を決めた。人々が宗派、宗教を超えて寺院を巡る遍路と、地元住民による「お接待」の文化的独自性をコンセプトに提案する。
 文化庁は30日に国内の提案を締め切り、世界遺産登録の前段階となる暫定リストへの追加としてユネスコ(国連教育科学文化機関)に申請するかどうかを2007年1月中に決める。
 愛媛県などによると、文化庁が9月下旬に自治体の担当者を集めて説明会を開き、提案を依頼。4県の経済同友会が世界遺産登録に積極的に取り組むよう求めたこともあり、文化財保護行政担当者らでつくる「世界遺産に関する四国四県担当者会」が22日、香川県庁で会合を開き、共同提案の方針を決めた。
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20061128/news20061128864.html

なお、紙上では「四国へんろ道文化」世界遺産化の会代表世話人の小山田憲正氏(58番札所仙遊寺住職)のコメントが載っていましたので、併せてご紹介します。
「若者の間に自殺やいじめなどの悩みが広がっているが、遍路を通して救われる人も多い。地元の人も真剣に歩く姿を見て勇気づけられ、分け隔てなくもてなしている。そうした動きがさらに広がれば」

2006年11月27日

「四国へんろ道文化」世界遺産化の会が、愛媛県へ世界遺産登録の要望書を提出しました。

11月末までの期限で、文化庁は世界遺産暫定一覧表追加のための手続きとして、各自治体に対して候補リストの提出を依頼しています。私ども「四国へんろ道文化」世界遺産化の会は、この機会を損することなく、愛媛県においても申請をしていただくようお願いすると共に、四国4県共同で世界遺産化を推進するための協議機関の設置をお願いする旨の要望書を、本日11月27日に加戸愛媛県知事に対して提出いたしました。すでに四国4県の各経済同友会などがこの件に関して緊急アピールをおこなうなど、各団体も世界遺産登録に向けての取り組みが活発になってきています。行政もこの様な動きに押され、今月中の申請に向け4県共同で作業する運びになりました。ようやく第1歩が始まりました。

2006年11月21日

世界遺産登録を目指し、18候補が名乗り。 10日に「富士山」は推薦手続きを終えた。 (愛媛新聞11月21日付)

11月21日付愛媛新聞に、世界遺産の登録を目指し、全国の19県が飛鳥地域など計18件を候補として月内に文化庁に推薦することが、共同通信社のまとめで分かったという記事が記載されていました。
文化庁が世界遺産の候補を推薦するよう地方に求めたのはこの秋。急な呼びかけに期限に間に合わず、推薦を先送りする自治体も目立つとのこと。
「四国霊場八十八ヶ所と四国遍路」は、香川県が意欲的に他の三県に働きかけ地元経済界も登録を求める緊急アピールを出したが、「遺産の範囲をどこまでするかはっきりせず、四県の協議も進んでいない」(愛媛県)と期限内の申請は難しそう。
記事によると文化庁へ推薦予定の18遺産は次の通り。
縄文時代のストーンサークル(秋田県鹿角市など)・縄文遺跡群(青森市など)・出羽三山(山形県鶴岡市など)・佐渡金銀山遺跡(新潟県佐渡市)・旧富岡製糸場を中心とした絹業文化遺産(群馬県富岡市など)・善光寺(長野市)・松本城(長野県松本市)・妻籠宿(長野県南木曽町)・富士山*10日に推薦済み(静岡県・山梨県)・城下町金沢の文化的都市景観(金沢市)・小浜の社寺建造物群と文化的景観(福井県小浜市)・飛鳥地域(奈良県明日香村など・三徳山(鳥取県三朝町)・錦帯橋と岩国の町割(山口県岩国市)・沖ノ島と関連遺産群(福岡県宗像市など)・宇佐国東八幡文化遺産(大分県宇佐市など)・長崎の教会群とキリスト教関連施設(長崎市など) ・九州近代化産業遺産(山口県・福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・鹿児島県)

2006年11月20日

愛媛大学で「四国遍路と世界の巡礼」公開シンポジウム。現代の巡礼テーマに開かれる。

「四国遍路と世界の巡礼」の研究成果を発表している愛媛大学の公開シンポジウムが11月18日・19日に開催されました。第4回目の今年度は「現代の巡礼」をテーマに初日は研究者3人の発表がありました。最初に河野昌広(早稲田大学道空間研究所)氏から、現代の四国遍路を道空間の視点から捉えた内容で宗教概念の拡張、変容の報告がありました。伝統的な信仰者でもなく、無宗教でもない、中間層が増大。宗教からスピリチュアリティ(霊性、精神性)への移行が見られる。また、遍路の移動手段のヒエラルキーとして徒歩、自転車、バイク、マイカー、団体バスがある。歩き遍路は93年からの10年間で5.8倍増えている。歩きで難儀なのは狭いトンネルと舗装道路。歩くための遍路道が失われているなどといったご自身の遍路体験を交えてのお話でした。四国遍路と地域おこしの事例として、愛媛県愛南町の「トレッキング・ザ・空海」の取り組みも、紹介されました。
次に、竹川郁雄(愛媛大学法文学部教授)氏からは、50番繁多寺で今春に行ったお遍路さんから(461名)の聞き取り調査の結果が報告されました。この中で遍路の目的は<複数回答>多い順で、先祖・死者の供養(39.3%)、健康のため(31.0%)、精神修養(22.1%)、祈願(18.0%)、信仰(14.3%)、自分の生き方と向かい合うため(14.1%)、その他(11.5%)、チャレンジ(9.1%)、観光(8.7%)、人との交流(7.6%)、病気の治療(5.6%)、悩みや苦しみから自分を解き放ちたいため(3.0%)などと多岐にわたる実態を報告。利用する交通手段は、自家用車(47%)、団体バス(21%)、徒歩(13%)、マイクロバス(9%)などや、通し遍路は32.8%で区切り遍路が67.2%。年代は70歳以上が31.0%で60歳代が最も多く46.4%、50歳代で11.1%と若くなるほど少なくなっているなどの興味あるアンケート結果でした。
また、野崎賢也(愛媛大学法文学部助教授)氏は歩き遍路さんへのアンケートに絞って調査を行い、全員がお接待を受けた経験があり、地元の人々とのふれ合い、人との出会いが良かったと記述したものが多く、現代のツーリズムとして位置づけると「人と自然に同時に出会う旅」で、歩く旅ができるのは四国が唯一ではないか。それと最近のメディアの取り上げ方などから、歩き遍路をアウトドアとして捉えているなどの報告でした。歩いていて気持ちよく感じられたのは「土の道」「海岸線」「山道」などで、舗装道路の堅さは大多数の人が気になり、自動車を危険と感じ、狭いトンネルを避けたいなどと、歩く道についても歩き遍路さんたちの声を集約されていました。
このシンポジウムの詳しい資料は、事務局にありますのでご希望の方はご連絡ください。コピーで良ければお送りします。
(ただし、当会の会員登録をされている方に限らせていただきます)
posted by 88henro at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 会員へのご案内

2006年11月17日

「おへんろさん、休んでいらっしゃい」ーヘンロ小屋が宇和島で完成。みかんやじゃこ天でお接待。

歩き遍路さんの休憩所を建てる活動をしている「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋をつくる会」(村上敬愛媛支部長)が、宇和島市津島畑地に南予で第2号になる小屋を完成させ、お接待を始めました。場所は国道56号沿いで40番札所観自在寺と41番札所龍光寺の中間。小屋はスギとヒノキを材料に釘などを使わない特別な工法で建築。トイレや水道も自由に使える。
15日におこなわれた落成式では「四国のみならず日本の心の財産であるお接待のこころを受け継いでいきたい」と村上支部長は話されたそうです。今月末には第3号の小屋も宇和島市高光に完成予定。
(愛媛新聞 平成18年11月17日より)
宇和島ヘンロ小屋.jpg
posted by 88henro at 17:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 会員へのご案内

2006年11月08日

ヘンロ小屋丸亀城乾落成式のご案内

歌一洋先生の「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋をつくる会」から、ヘンロ小屋が丸亀で落成するという情報をいただきました。
11月22日(水)に落成式典・祝賀会が開かれます。場所は香川県丸亀市南条町17-16(市立西幼稚園の北側)、時間はAM10:00〜PM1:00。
この小屋はヘンロ小屋第18号丸亀城乾(まるがめじょうけん)で、香川県内では始めての小屋になります。当日の式典ではごぜ三味線の月岡祐紀子さんの演奏や関係者を囲んだトークショー、またうどんのお接待などがおこなわれます。
◎お問い合わせ先は
「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋をつくる会」香川支部
 電話0877-86-3162 まで
posted by 88henro at 12:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 会員へのご案内

2006年11月07日

34回世話人会が開催されました。世界遺産登録に関して県に要望書を提出へ。

「四国へんろ道文化」世界遺産化の会の第34回世話人会が11月4日(土)、番町ホテルで開催されました。今回は文化庁への世界遺産暫定一覧リストへの追加申請に関して行政の取り組みが遅々として進んでいない状況から、「四国へんろ道文化」世界遺産化の会としても愛媛県に対して要望書を提出することが決議されました。先月には香川経済同友会が香川県へ緊急アピールを提言され、さらに四国各県の経済同友会で構成する遍路文化調査委員会において各経済同友会より各県へアピールをそれぞれ提出する運びになっています。
さらに四国各地の商工会議所、徳島ユネスコ協会、NPO法人「お遍路とおもてなしのネットワーク」など、様々な団体から世界遺産登録への機運が強まってきています。
当会ではこのようなへんろ道に関しての動きを絶好の機会と捉え、愛媛県に対し文化庁への申請、四国4県での世界遺産登録を推進する協議会の設立などを提言する要請をおこなうことにしました。
34世話人会小山田代表挨拶.jpg

そのほかの協議内容は、全国街道交流会議飛騨高山大会(11月24・25日開催)に、当会から小山田代表に参加してもらうことで決まりました。道の歴史や文化を地域の資産として活用し伝承していくために有意義な交流が深まることを期待しています。
また、小山田代表から先月に視察に行かれたスペインの「サンティアゴ・デ・コンボステーラの巡礼路」の報告や武田代表から徳島で開催された「世界遺産セミナー」の内容報告がありました。
寿川さんからは宇和島松尾峠上の旧へんろ道の整備清掃作業と現地の「てんやわんや王国」がおへんろさんに案内標識を設置する計画などの説明があり、さらに大森さんから「四国へんろ道文化」世界遺産化の会が主体となる実践的な行動事業の提案があり、会として取り組むことが了承されました。具体的な実施場所や方法は事務局に一任され企画を詰めることになりました。この案件も今年の会の方針である活動する組織への第一歩になる重要な事柄と考えます。詳細が決定次第皆さんにもご案内します。
今回の世話人会は、議題も多く活発なご意見もいただき、会の活性化が伺える有意義な会議になりました。会議の詳細な内容は事務局までお問い合わせください。
次回の開催は来年1月20日を予定しています。
(出席者:小山田、武田、塩崎、渡辺、門田、大城戸、寿川、大森、日野、井石、松木 敬称略)
posted by 88henro at 20:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 会員へのご案内