2008年09月29日

文化庁が発表した世界文化遺産暫定リストについて、マスコミ各社の報道です。

 26日に発表された、世界文化遺産国内候補となる暫定リスト入りについて新聞社などのマスコミ報道の記述を紹介します。

「四国新聞」2008/09/2

今後に手応え/世界遺産四国霊場見送り

 世界文化遺産登録に向けた国内候補を決める26日の文化審議会で、四国4県などが共同提案した「四国八十八箇所霊場と遍路道」は再び見送りとなったが、会見した香川県文化振興課の三谷雄治課長は「文化庁から、引き続き準備を進めるよう指示された。大きな進歩」と手応えを口にした。
 国内候補から漏れた最大の要因は、「現時点で大半の八十八札所や遍路道が国内法で保護されていないこと」(三谷課長)。今回提案した八十八札所を一括して史跡指定する方法や、遍路道を景観条例などで保護する案は評価された形で、「今後の方向性が明確になった」という。
 また、文化庁の審議結果については「他の世界遺産にはない、四国遍路の独自性が認められた。日本唯一ではなく、世界唯一と評価されたのは大きい」としている。
 今後は、関係自治体で構成する協議会や文化庁とも協議し、札所の調査や一括史跡指定の方法などについて詰めていく方針。最終目標の世界遺産登録は狭き門だが、三谷課長は「4県や各市町村とも目指す方向や考えは一致している。しっかり準備を進めたい」と意気込みを見せた。

「毎日新聞」 2008年9月27日 地方版(香川)

世界遺産:四国霊場、暫定リスト見送り 県、登録目指し取り組む
 26日の文化審議会で四国4県などが提案していた「四国八十八箇所霊場と遍路道」の世界遺産暫定リスト入りは見送られたが、県は更に取り組みを進めて登録への道を探る方針だ。
 文化庁は今回、“落選組”を3段階に分けた。四国霊場は文化的な価値が高く評価され、暫定リスト入りに最も近い「カテゴリー1a」に分類された。
 文化庁が示した今後の課題は、保護措置の改善。四国霊場のうち、国の重要文化財などに指定されているのは16寺院のみ。国内法での保護は世界遺産 登録に不可欠な条件であるため、すべての寺院と遍路道を保護しなければならない。各寺院を文化財登録するのは時間がかかるため、県は八十八カ所を一括で史 跡に指定してもらうことを検討している。
 県文化振興課の松原正人副主幹は「リスト入りはできなかったが高い評価と認識している。方向性は間違っていないので、関係機関と協議して進めた い」と話した。また、お遍路さんの休憩所づくりを進めている大阪府吹田市の建築家、歌一洋さん(60)=近畿大教授=は「八十八カ所を回ったりお接待する のは個人の気持ちによるもの。世界遺産登録もよいが、形としての遺産ではなく、もてなしの精神などを根付かせることが大事」と話している。

「読売新聞」(2008年9月27日 )

八十八箇所霊場」見送り
 文化庁が26日発表した世界文化遺産の国内候補「暫定リスト」で、四国4県で共同提案していた「四国八十八箇所霊場と遍路道」はリスト登載が見送 られた。2年連続の“落選”だが、リスト入りを逃した27件を3段階で評価した中ではトップの「カテゴリー1a」に分類されており、関係者は「リスト入り の可能性は残された」と希望をつないだ。
 同庁によると、文化審議会による審議では昨年と同様、札所に国指定の文化財が少なく、保護手法も検討を要するとされた。その一方で、「暫定リスト にはいまだにみられない分野の資産で、将来的に候補となる可能性はある」と評価され、4県で作成した提案書に沿って準備を進めてもよいとされた。
 三谷雄治・県文化振興課長は「暫定リストに最も近いことが示され、提案書の方向性が間違っていないと確信した」と強調。県は今年から5年がかりで 県内にある22の札所を調査し、歴史的価値を明らかにする方針で、三谷課長は「88ある札所が一括して国史跡に指定されるよう、4県共同で着実に準備した い」と述べた。

posted by 88henro at 11:39| 世界遺産化へのニュース