2008年12月10日

第3回世界遺産フォーラムが長崎で開催される。

 12月5日・6日の両日、長崎市において世界遺産フォーラムIN長崎実行委員会の主催で開催されました。
 2007年に暫定一覧表に記載された「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の地で、世界遺産登録に関する最近の潮流の変化を学び登録への道筋を検討し、また、世界遺産ブームの中で観光客の増加による環境悪化の未然防止対策や過疎化する地域の活性化についても協議されました。
 当会からは小山田代表が出席しました。フォーラムの関係資料は事務局で預かっていますのでご連絡ください。

 以下に当日の様子が報道されたマスコミ記事を記載しておきます。


=2008/12/07付 西日本新聞朝刊=
「国外も認める価値示そう」 長崎市でフォーラム 「平泉」の担当者も助言

 「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界文化遺産登録実現を目指し、課題や方策を語り合う「第3回世界遺産フォーラムin長崎」が6日、長崎市であった。世界遺産を目指し日本から推薦した候補の中で初めて登録延期になり“落選”した「平泉の文化遺産」に携わる岩手県平泉町の担当者も登壇し「国内外に向け、価値を確認し続けておくことが大切」と助言した。

 平泉町世界遺産推進室の千葉信胤(のぶたね)室長は今年7月に登録延期が決まった理由について「顕著で普遍的な価値を十分に説明できなかった」などと説明。「世界に認められるためには、国内外の専門家を招いて理論武装することが重要」と述べた。

 1978年に始まった世界遺産登録は現在878件。国際記念物遺跡会議前副会長の西村幸夫東京大大学院教授は世界遺産登録の現状について「審査は年々、厳格化している。近年はテーマの一貫性がより求められるようになっている」と報告した。

 県内外の専門家6人が登壇したパネルディスカッションではさまざまな角度から論議。世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」がある和歌山県高野町の後藤太栄町長は「世界遺産の価値はモノだけでは成り立たず、文化を守るという意識も大きくかかわる」と指摘。「長崎の教会群を世界遺産にする会」の林一馬会長は「ただ登録を目指すのではなく、世界遺産を契機にした街づくりの方向付けをしたい」と語った。


=2008/12/07付 長崎新聞=
市民巻き込むこと重要 教会群世界遺産登録へフォーラム
 世界遺産フォーラムin長崎が六日、長崎市内であり、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産登録をめぐる最近の動向や世界遺産を生かした地域活性化に関する講演やパネル討議があった。

 「世界遺産長崎チャーチトラスト」や「長崎の教会群を世界遺産にする会」などでつくる実行委が主催。昨年の和歌山県、今年夏の広島県に続き三回目で、県内外から百六十人が参加した。

 七月の世界遺産委員会で「登録延期」とされた「平泉−浄土思想を基調とする文化的景観」の構成資産を持つ岩手県平泉町の千葉信胤世界遺産推進室長補佐が講演。「大事なのは国内より国際的な評価。国際的評価を繰り返しチェックし、登録の潮流を認識して対応すべき」と述べた。

 パネル討議では「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の登録にかかわる県内の関係者や、既に世界遺産になった県外の自治体関係者ら七人が登壇。世界遺産に含まれる高野山がある和歌山県高野町の後藤太栄町長は、長崎市内の観光地でごみを拾った経験を語り「住民がごみを拾わないのはその記念物と自分たちの生活がつながっている実感がないからではないか。市民を巻き込み、モチベーションを上げることが大事」と強調した。

 世界遺産登録の動向に詳しい東京大大学院の西村幸夫教授は構成資産周辺だけでなく、町全体が生み出す風景の重要性を指摘。建物の高さ制限や屋外広告物の規制を定めた景観条例を持つ京都市の高谷基彦景観政策課長は「社会の価値観が変わる中、景観政策を思い切って転換できた」と述べた。
posted by 88henro at 09:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 世界遺産のニュース
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