2007年02月06日

持続可能な美しい地域づくりへ 世界遺産フォーラムin高野山が開催される。

世界遺産に登録されている「紀伊山地の霊場と参詣道」の高野山において開催された、世界遺産フォーラムin高野山に「四国へんろ道文化」世界遺産化の会から門田さん、藤岡さんと事務局の松木が参加してきました。このフォーラムは日本各地から世界遺産に登録された、または登録運動をしている全国の地域づくり活動の各種団体が多数参加。日本各地の世界に誇れる美しい地域が持続可能な観光地をつくるために市民が支え、どのような活動を続けているか、それを維持し高めるためには何が必要なのかといったテーマで行われました。

会員の門田さんから、フォーラムの様子をレポートしていただきましたのでご紹介します。
(門田さんのブログより http://monta.no-blog.jp/

持続可能な美しい地域づくり」をテーマに第1回世界遺産フォーラムが、1月26日和歌山県高野山で開催された。会場となった高野山大学には全国から 450人が参加。基調講演は『美しき日本の残像』『犬と鬼』の著書で有名なアレックス・カー氏。公共事業による日本の景観破壊の映像を示し、日本人の町に対するプライドの低さ、京都の町家再生『庵』の経験を語った。
アレックス・カー氏.jpg

パネルデイスカッションでは、広島・原爆ドーム、鎌倉、長崎教会群、鞆の浦など世界遺産化された地域、申請をめざす地域、障害をかかえる地域の経験をふまえ、五十嵐敬喜法政大学教授をコーディネーターに討論。高野山町長の後藤太栄氏は、゛宗教環境都市゛高野山のめざすものと世界遺産条約の理念は一致していること、゛遺産゛と訳されている「Heritage」の本来の意義は「選民」「至宝」という普遍的価値のことだと、明快なコメントをした。世界遺産は、まさに世界の人々との共有物、世界と共存する日本人の知恵が問われている。行政だけでは守れないこと、世界遺産を過大評価しないことなどが各パネラーから強調された。
フォーラム会場.jpg

もう一人の基調講演は、西村幸夫東京大学教授。世界遺産の平和的意味や゛危機゛があるから世界の力で守るというユネスコの精神とともに、文化遺産・文化財の新しいカテゴリーを創ることが必要とした。「四国遍路道」もまた、点としての88ヶ所でなく「へんろ道・お接待文化」の仕組みとしての文化遺産へと、これまでの文化財保護の考え方に変更を迫っている。あわせて「世界遺産から地域遺産へ」と目をむけ持続可能なまちづくりにつなげることを提案した。「『価値の享受者』である国民全体が『価値の持続』に自発的に関わることによってのみ保障される」。世界遺産を創り持続させるための「高野山宣言」も採択された。
西村先生基調講演.jpg

今回の「世界遺産フォーラム」の会場で久しぶりに高橋寛治氏にお会いした。かつての長野・飯田のまちづくりキーパーソン。3年前から高野山町の副町長として、2004年『紀伊山地の霊場と参詣道』世界遺産化後のまちづくりを手伝っている。高橋さんのガイドで聖地・高野山を案内いただいた。「観光という薄っぺらいものでなく、50年、100年前の宗教の地に戻すべきなんです」。人口4200人、減少率ワースト20の高野山町の将来を見通す。3月には内子町の岡田文淑氏を訪ねて、愛媛に来られる。
高橋氏.jpg
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