2007年08月02日

観光を通じて四国の魅力を全国に発信しようと、四国観光シンポジウム「夢四国21世紀―心と自然回帰の旅」(日本経済新聞社・四国観光シンポ実行委員会 主催)が27日、東京都内で開かれました。

「'07四国観光シンポジウム 夢四国21世紀 - 心と自然回帰の旅」
が東京・日経ホールで開催されました。
 四国遍路に関して頼富本宏氏(種智院大学学長)が「拡がり、深まる、四国遍路の世界」と題して講演がありました。そのほかイグナシオ・ドゥカセ氏(スペイン政府観光局局長)から「スペイン観光とサンティアゴ巡礼道」について、パネルディスカッションとして「四国は観光の宝庫。来て歩いて、感じてほい。」をテーマに四国4県知事たちの出席で行なわれました。
 以下、会員の山川様から詳しいレポートをいただきましたので、ご紹介いたします。

‘07四国観光シンポジウム [夢四国21世紀−心と自然回帰の旅]
−四国八十八ヵ所を歩く。四国の自然を満喫する− 参加報告

2007年7月30日 やまかわ
開催日時:2007年7月30日13:00-17:30
場所:日経ホール(東京都千代田区大手町 日本経済新聞社8階)
参加者数:400名超

要約:四国の観光資源を活用するために、各県の取り組み状況が紹介され、今後4県がいかに協力していくか、関係者からの期待が表明されるとともに、知事らがそれぞれの考えを披瀝した。

1.主催者挨拶
(1) 日本経済新聞社代表取締役副社長 新井淳一氏
 中高年のウォーキングブームや日経新聞夕刊の四国遍路コラム、テレビ番組などにより、四国が日本の民衆の心の拠り所として注目され始めている。このシンポジウムにおいて、四国の観光資源のポテンシャルについて考えたい。
(2) 四国観光シンポ実行委員会会長・四国観光立県推進協議会会長梅原利之氏
 4年前に小泉前首相が観光立国宣言をして以来、観光が地域活性化の切り札と考えられている。この後の講演では、国の方針、遍路文化、巡礼地の世界遺産の事例について伺っていく。1人でも多くの人に四国に来てほしい。

2.特別講演「観光立国と地域の活性化」
国土交通大臣・観光立国担当大臣 冬柴鐵三氏
 観光とは、「国の光を観る、観せる」ということ。光とはすなわち観光資源であり、四国には、自然景観、文化・芸能、食材・料理など豊富な観光資源がある。国では、観光立国推進基本法に基づいて体制を整え、海外からの観光客誘致に力をいれており、成果を上げてきている。四国においても、ビジット・ジャパン・キャンペーン地方連携事業が展開されている。地方の活力なくして国の活力はなく、住んでよし、訪れてよしの観光まちづくりを推進し、地域の振興を図りたい。日間賀島、高知の馬路村などに成功事例からわかるのは、ありのままの歴史、文化・伝統、料理を生かすことが、観光振興につながるということである。(配布資料あり)
3.講演「拡がり、深まる、四国遍路の世界」
種智院大学学長 頼富本宏氏
 拡がり=修験などの厳しい修行とは違い、だれでも入れる敷居の低さ。深まる=エコツアーなどの新しい捉え方による深まり。四国遍路の世界=環境+人+観光で、心と身体が癒されるのが、四国遍路。遍路の歴史的成立、変遷、現状、新しい研究・取り組みの推進についてデータも交えて紹介された。1000年に亘る歴史の中で、第5期と呼べる数と質の拡大が見られる。空海の法要から始まり、メディアで取り上げられたり、展覧会が開催されたりしたことなどに起因している。車で札所を回る「点の遍路」が多いが、歩きによる「線の遍路」が見直されており、増加中。現代観光の必須要素は、交通(アクセス、トランスポーテーション)、宿泊(遍路宿、宿坊から新たな展開)、情報(メディア、インターネットの発達・普及)、食文化(グルメ、名産、名物)である。
■四国遍路の意義
・誰でも参加できる
・伝統的な型は一応あるものの、自ら選択することや定型ではないものも可能
・日常性の延長上にあるが、非日常の要素もあり、新しい見方・考え方を見出す契機にもなる
・前進的努力(遍路行)とともに、豊かな大自然や暖かいお接待に触れて、次第に安らぎを得るようになる
・安らぎと癒し −リフレッシュの場、心身と自然の再統合
・快・速・便・利の視点では、四国遍路の意義は十分にわからない
・「点の遍路」と「線の遍路」は常に基本
・人間の文化的営みの肯定と生命の再生
4.講演「スペイン観光とサンティアゴ巡礼道」
スペイン政府観光局局長 イグナシオ・ドゥセカ氏
 1993年世界遺産として登録されたスペイン サンティアゴ巡礼の道の歴史的成立の仮定や現状(人口より観光客が多い 年間5800万人)が紹介された。日本とスペインの共通点として、長い歴史文化遺産を大切にしながら、現代技術にも優れていること、巡礼の道があること、精神世界を大切にしていることなどが挙げられた。
5.パネルディスカッション「四国は観光の宝庫。来て歩いて、感じてほしい。」
〜地域の観光連携を、今後に生かす〜
パネラー
徳島県副知事 里見光一郎氏
香川県知事 真鍋武紀氏
愛媛県知事 加戸守行氏
高知県知事 橋本大二郎氏
自然、食、文化・芸能など、各県の観光資源のすばらしさ、映画の誘致、地域活性的取り組み、新しい施設の建設、体験型ツアーの企画などの新しい取り組みが、知事、副知事から披露された。いかに情報発信するか、地域的なハンディキャップを強みに変えていくかが課題である。遍路は、自然、お接待の心、文化に触れる観光資源として捉え活用していきたい。世界遺産には、申請することに意義がある。四国の夏祭りを東北四大祭りのようにプロデュースしてはどうか。88をキーワードにした取り組みをしてはどうか。(すでに各県地方銀行が「ミュージアム88 カードラリーin四国」を始めている。)具体的なアイディアも含め、各県が熱心に取り組んでいる状況が紹介された。各県の個性を活かしながらも、四国連携したい。四県の点を線にするプロセスが大切であり、今後は国内だけではなく世界へも四国や遍路を発信していきたいという橋本知事のコメントで締めくくられた。
以上
<参考情報>
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20070727c6b2701b27.html
posted by 88henro at 17:02| 会員へのご案内