2007年10月19日

歩き遍路さんが安心して歩ける道の整備改善を。四国整備局などが危険箇所の情報交換の連絡会を発足。

 世界遺産登録を目指す四国八十八か所で、歩き遍路さんが安心して通行できる道を目指そうと、国土交通省四国地方整備局や四国4県などでつくる「歩き遍路危険箇所対策連絡会」が発足し、高松市内で18日、設立総会が開かれた。4県ごとに、県と市町村でつくる県連絡会を今年中に設け、危険個所の調査と情報交換することを決めた一方、歩道などの整備に多額の費用がかかるなど財源の厳しさも浮き彫りとなった。
 同連絡会は、道路管理者間の遍路道整備の取り組み状況を共有化することが目的。整備局、4県、松山、徳島、高知、さぬき市の道路関係課長ら11人が出席。会長に整備局の後藤茂久地域道路調整官を選んだ。
 遍路道については、四国経済連合会が昨年12月、「歩道がない、道幅が狭いなど、歩き遍路にとって危険な個所は四国全体でで179か所ある。愛媛県内では56か所」とした独自の調査結果と、同整備局、愛媛県が進めている対策事業の事例が報告された。
 遍路道(約1400キロ)の国道部分は296・3キロあり、うち未整備を含む歩道の幅が1メートル以下の狭い区間は45・2キロで、交通量が多く見通しが悪いなど危険個所は25・7キロに及んでいる。同整備局が、今年度から3か年で約20億円をかけ、トンネル照明と路肩、歩道を整備し、愛媛県道路維持課が久万高原町の峠御堂トンネルに照明と標識を設置した事例を紹介した。
 一方、意見交換の中で香川、愛媛、高知の3県が「独自の予算だけでの対応は難しい」と新たな国庫補助事業枠を求めたのに対し、同整備局は「既存の補助事業を使ってほしい。いかに安く、効率的に整備するかアイデアを出し合う場にしたい」と述べ、財源確保に課題を残した。徳島市から「安全な道を通るようにルートを見直してはどうか」との意見が出された。
 今後は、各県の連絡会を半年ごとに開き、林道や農道などを含む遍路道で、歩道の狭い場所や災害の恐れがある個所の調査を進めたり、対策事例を情報交換したりする。
(2007年10月19日 読売新聞・愛媛新聞などから)
posted by 88henro at 09:30| 会員へのご案内