2007年11月29日

「四国八十八箇所霊場と遍路道」の世界遺産登録へ向けて、第二回目の登録推進四県協議会が28日、高松市でありました。

 四国四県でつくる四国遍路世界遺産登録推進四県協議会の第二回専門委員会が11月28日、高松市であり、12月に文化庁に提出する再提案書の原案が示されました。各マスコミで報じられている記事をご紹介します。
(愛媛新聞)
四国八十八カ所一括指定を 世界遺産登録推進協
 「四国八十八カ所霊場と遍路道」の世界遺産登録に向け、4県でつくる四国遍路世界遺産登録推進4県協議会の第2回専門委員会が28日、高松市であり、12月に文化庁に提出する再提案書の原案が示された。原案では、八十八カ所の霊場寺院は一括して史跡指定を目指すとしている。
 4県は2006年11月、同庁に共同提案したが、保護対象資産や保護手法が不明確などとして継続審査となった。このため同協議会を設立、資産などを調査していた。
 原案によると、八十八カ所の寺院のうち国から史跡などに指定されているのは16カ所だが、八十八カ所がそろって四国遍路が完結することから、史跡の一括指定で保存を目指す。
 遍路道では、江戸期かそれ以前からの古道の様相が残るエリアは史跡指定を目指す。愛媛県内の候補は10カ所。道しるべや善根宿など遍路文化が残るエリアは「重要文化的景観」として保全。県内は12市町の38地区を候補としている。
 史跡指定を目指す遍路道の県内候補は次の通り。
松尾峠(愛南町)
柏坂(愛南町・宇和島市)
篠山越(同)
松尾峠(宇和島市)
歯長峠(宇和島市・西予市)
鳥坂峠(西予市・大洲市)
八丁峠(久万高原町)
横峰道(西条市)
奥之院道、土佐街道(四国中央市)

(四国新聞)
「全札所史跡指定を」 八十八か所世界遺産
推進協提案書素案 暫定リスト入り向け
 四国4県で組織する四国遍路世界遺産登録推進四県協議会は28日、「四国八十八カ所霊場と遍路道」の世界遺産暫定リスト記載に向け、文化庁に提出する提案 書の素案を明らかにした。四国遍路を、地域社会と共存する生きた文化資産と位置付け、八十八カ所の文化財や遍路道の特徴などを明確化。前回具体的内容が盛り込めなかった保存管理計画では、八十八カ所の霊場がそろってはじめて四国遍路が成立することから、全札所寺院の一括史跡指定を目指すとしている。
 同日、高松市内で開かれた同協議会専門委員会(会長・内田九州男愛媛大法文学部教授)の第2回会合で示した。
 提案のコンセプトは、四国遍路を「弘法大師ゆかりの八十八カ所の札所霊場をめぐる全長1400キロに及ぶ壮大な寺社巡拝」と定義。時代とともに変化する地域社会と共存し、1000年を超えて継承されてきた「生きた文化資産」と位置付け、既に国内で世界遺産登録されている熊野古道などとの違いをアピールしている。
 昨年度の審査で不十分とされた資産構成については、寛政12(1800)年作製の「四国遍礼名所図絵」との比較調査を行い、現在の札所に残る歴史的継承資産を明確化。
 保存管理については、札所寺院は八十八カ所の一括史跡指定を目指すが、遍路道は市街地などと重複する地域もあることから「地域社会との共存を図ることが重要」とし、特性に応じた保存管理計画を策定する。
 同協議会は、専門委員会などの意見を参考に成案をまとめ、最終的には4県と関係58市町村の共同提案の形で年内に文化庁に再提案する。

(読売新聞)
「全札所史跡指定を」 八十八か所世界遺産
推進協提案書素案 暫定リスト入り向け

 四国霊場八十八か所と遍路道の世界遺産の登録を目指す四国4県の登録推進協議会は28日、文化庁の「暫定リスト」入りに向けて12月に再提出する提案書の素案を明らかにした。同庁に不十分と指摘され、昨年12月の初提案で“落選”の理由とされた保護手法について、「全札所の一括史跡指定を目指す」とするなど改善の跡がうかがえる内容となった。4県は「四国八十八箇所霊場と遍路道」として、世界遺産の国内候補「暫定リスト」入りを目指した。 しかし、文化庁の審議では▽ほとんどの構成資産が史跡指定されていない▽霊場と遍路道を中心とした区域全体の保護手法の検討が必要――などが指摘され、リスト登載が見送られた。新たに作成された素案では、すべての札所を一括して史跡指定を目指すことを明記。江戸時代の絵図と比較することで、指定を目指す境内の範囲を見取り図で示すなどし、構成資産の保護手法を明確化した。札所を結ぶ遍路道も6〜7割で史跡、名勝、重要伝統的建造物群などの指定を目指し、文化財保護法に基づく保全を図る。残りは各自治体の景観条例などで保護するとし、それぞれに色分けした地図を添付した。
 高松市の県民ホールで開かれた同協議会の専門委員会では、委員から「お接待文化などをもっと前面に出すべきだ」「すでに世界遺産に登録された和歌山などの『紀伊山地の霊場と参詣(さんけい)道』との差別化が不十分だ」などの意見が出された。県教委生涯学習・文化財課は「文化庁の指摘には十分な回答を出せた。委員の意見を加えて修正し、素案を固めたい」としている。
posted by 88henro at 16:03| 世界遺産化へのニュース