2008年11月18日

富士山の遺産登録へ向けシンポ 静岡、山梨両県など

 富士山の世界遺産登録への機運を盛り上げるため、静岡、山梨両県などは9日、登録への課題を探るシンポジウムを静岡県富士市で開いた。世界遺産委員会で議長経験があるモントリオール大(カナダ)のクリスティーナ・カメロン教授は「登録後の長期的な保存の方策を(委員会に)示すことが重要」などと話した。
 カメロン教授ら専門家3人が討論し、約300人が参加した。バーモント大(米国)のノーラ・ミッチェル客員准教授は「ほかの世界遺産と比較した上で、富士山がどういう普遍的価値を持つのかを示すことが大事」と指摘した。
 今年は富士山に過去最多の登山者が訪れたことに触れ、カメロン教授は「行政と宗教関係者が協力して環境保全に努めるだけでなく、観光業者ら関係者の管理の仕方も示すべきだ」とした。
 「紀伊山地の霊場と参詣道」の2004年の世界遺産登録に尽力した金峰山修験本宗宗務総長田中利典さんは「日本人が持つ山への美的、宗教的な尊敬の念が富士山に象徴されていることを自覚すべきだ」と述べた。
(カナロコニュースより)

2008年10月15日

世界遺産へ向け発掘調査/大興寺で現地見学会(四国新聞より)

 香川県では世界遺産登録に向けて、教育委員会が札所の発掘調査などを行っています。今回は四国新聞に掲載された67番大興寺での現地見学会の様子をご紹介します。地道な作業ですが、このような札所やへんろ道の調査が四国4県で行われると期待したいですね。
(以下、四国新聞10・12より)
 世界遺産登録に向け、発掘調査を行った香川県三豊市山本町の四国霊場六十七番札所大興寺で11日、現地見学会が行われた。文献や出土品から明らかになった寺の成り立ちや歴史に、参加者らは数百年の歴史の深さを感じ取っていた。
 寺院の発掘調査は、県教委が世界遺産登録に向けた国内法での保護を目的に、本年度から開始。同寺の調査は今年5―7月にかけて実施した。
 この日の見学会には約50人が参加。調査を進めた県教委生涯学習・文化財課の片桐孝浩副主幹(49)が発掘の成果について、▽1800年の絵図「四国遍 礼名所図会」の通り参道の中段に大師堂があった▽寺周辺から瓦を焼く窯跡を確認したことから鎌倉時代には寺は存在した▽寺院が瓦窯を持ち、屋根瓦を自給自 足していた―などと報告。参加者は「建造物の成り立ちは」などと質問しながら、解説に熱心に聞き入っていた。
 見学会後には、出土した寛永通宝や瓦の展示会のほか、稲田道彦香川大教授の「四国遍路と納経帳」と題した講演会もあった。
 世界遺産登録については、9月末に行った国内候補を決める文化審議会で見送りとなったが、今後も登録に向け県内約20の札所寺院の調査を続ける予定。
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2008年09月30日

世界遺産暫定リストの発表を受けて、当会の代表世話人の小山田からのメッセージです。

 先日に文化庁から世界文化遺産暫定一覧表記載の発表がなされましたが、「四国八十八箇所霊場と遍路道」は落選にはなりましたが、記載候補のカテゴリー1aとしてこれからの取り組みにより、可能性が残っています。(道はかなり厳しいですが)
 この結果を受け、「四国へんろ道文化」世界遺産化の会代表世話人のひとりでもある小山田憲正からのメッセージをご紹介します。
 これからも当会の活動にご支援をよろしくお願いいたします。
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このたびの「世界遺産暫定一覧表」追加記載リスト入りには残念ながら「四国八十八箇所霊場と遍路道」は見送られました。
申請時における文化財としての保護保存計画等の不十分な部分や課題などがあり、ある程度は予測していましたが、私たちが重視しているのはそういったカタチだけでなく、四国にしかない心の資産としての価値を人類共有の文化遺産として伝えていくことだと考えています。
お四国は人生を見つめることが出来る空間です。
長い時間をかけて1400キロの旅をするお遍路さん、そしてその長い道のりを支えあって1200年にわたって守ってきた四国の人々。
根本にあるのは弘法大師を中心とした信仰ですが、長年にわたる世代間の継承によって、お接待をはじめとした地域に根付いた文化として昇華されています。
多くの価値観を認め合い共有するといった「共に生きる世界」を共感してもらえるように、四国へんろ道文化を世界に発信することが重要です。
それを伝え、広げていくことが我々の運動の目的でもあります。
今後とも、モノではなく「心の世界遺産」をキーワードに、世界遺産登録にむけて関係行政や志を同じくする諸団体と共に、活動を進めて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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2008年09月29日

文化庁が発表した世界文化遺産暫定リストについて、マスコミ各社の報道です。

 26日に発表された、世界文化遺産国内候補となる暫定リスト入りについて新聞社などのマスコミ報道の記述を紹介します。

「四国新聞」2008/09/2

今後に手応え/世界遺産四国霊場見送り

 世界文化遺産登録に向けた国内候補を決める26日の文化審議会で、四国4県などが共同提案した「四国八十八箇所霊場と遍路道」は再び見送りとなったが、会見した香川県文化振興課の三谷雄治課長は「文化庁から、引き続き準備を進めるよう指示された。大きな進歩」と手応えを口にした。
 国内候補から漏れた最大の要因は、「現時点で大半の八十八札所や遍路道が国内法で保護されていないこと」(三谷課長)。今回提案した八十八札所を一括して史跡指定する方法や、遍路道を景観条例などで保護する案は評価された形で、「今後の方向性が明確になった」という。
 また、文化庁の審議結果については「他の世界遺産にはない、四国遍路の独自性が認められた。日本唯一ではなく、世界唯一と評価されたのは大きい」としている。
 今後は、関係自治体で構成する協議会や文化庁とも協議し、札所の調査や一括史跡指定の方法などについて詰めていく方針。最終目標の世界遺産登録は狭き門だが、三谷課長は「4県や各市町村とも目指す方向や考えは一致している。しっかり準備を進めたい」と意気込みを見せた。

「毎日新聞」 2008年9月27日 地方版(香川)

世界遺産:四国霊場、暫定リスト見送り 県、登録目指し取り組む
 26日の文化審議会で四国4県などが提案していた「四国八十八箇所霊場と遍路道」の世界遺産暫定リスト入りは見送られたが、県は更に取り組みを進めて登録への道を探る方針だ。
 文化庁は今回、“落選組”を3段階に分けた。四国霊場は文化的な価値が高く評価され、暫定リスト入りに最も近い「カテゴリー1a」に分類された。
 文化庁が示した今後の課題は、保護措置の改善。四国霊場のうち、国の重要文化財などに指定されているのは16寺院のみ。国内法での保護は世界遺産 登録に不可欠な条件であるため、すべての寺院と遍路道を保護しなければならない。各寺院を文化財登録するのは時間がかかるため、県は八十八カ所を一括で史 跡に指定してもらうことを検討している。
 県文化振興課の松原正人副主幹は「リスト入りはできなかったが高い評価と認識している。方向性は間違っていないので、関係機関と協議して進めた い」と話した。また、お遍路さんの休憩所づくりを進めている大阪府吹田市の建築家、歌一洋さん(60)=近畿大教授=は「八十八カ所を回ったりお接待する のは個人の気持ちによるもの。世界遺産登録もよいが、形としての遺産ではなく、もてなしの精神などを根付かせることが大事」と話している。

「読売新聞」(2008年9月27日 )

八十八箇所霊場」見送り
 文化庁が26日発表した世界文化遺産の国内候補「暫定リスト」で、四国4県で共同提案していた「四国八十八箇所霊場と遍路道」はリスト登載が見送 られた。2年連続の“落選”だが、リスト入りを逃した27件を3段階で評価した中ではトップの「カテゴリー1a」に分類されており、関係者は「リスト入り の可能性は残された」と希望をつないだ。
 同庁によると、文化審議会による審議では昨年と同様、札所に国指定の文化財が少なく、保護手法も検討を要するとされた。その一方で、「暫定リスト にはいまだにみられない分野の資産で、将来的に候補となる可能性はある」と評価され、4県で作成した提案書に沿って準備を進めてもよいとされた。
 三谷雄治・県文化振興課長は「暫定リストに最も近いことが示され、提案書の方向性が間違っていないと確信した」と強調。県は今年から5年がかりで 県内にある22の札所を調査し、歴史的価値を明らかにする方針で、三谷課長は「88ある札所が一括して国史跡に指定されるよう、4県共同で着実に準備した い」と述べた。
posted by 88henro at 11:39| 世界遺産化へのニュース

四国4県が共同提案していた「四国八十八箇所霊場と遍路道」は世界遺産暫定リスト入りは見送られる。

 9月26日に文化庁文化審議会は世界文化遺産の国内候補を発表。四国4県が共同で提案していた「四国八十八箇所霊場と遍路道」は残念ながら暫定リスト入りは叶いませんでした。今回は「金と銀の島、佐渡」「北海道・北東北の縄文遺跡群」「百舌鳥・古市古墳群」「九州・山口の近代化産業遺産群」「宗像・沖ノ島と関連遺産群」の5件がリスト入りになりました。
 ただし、落選組みの中では文化的な価値が高く評価されリスト入りに最も近い「カテゴリー1a」に分類されおり、可能性は残っています。
 課題は構成資産の大半が文化財として保護されていない点。香川県文化振興課では今年から5年がかりで県内の札所などを調査し、88ある札所が一括して史跡に指定されるよう4県共同で準備したいといっています。
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2008年08月25日

世界遺産の暫定リスト新候補はゼロも?公募の32件、9月にも結論、文化庁は慎重ムード。

 共同通信によると世界遺産暫定リストの候補を審議している文化庁では、新候補はゼロになる可能性もあると慎重ムードに。
 以下、22日の共同通信の記事から。

 新たな世界文化遺産の候補を選んでいる文化審議会の特別委員会は25日、全国の自治体から募った32件の最終選考に入る。結論は9月中にも公表される見通しだが、7月に「平泉の文化遺産」(岩手県)が世界遺産登録を逃した影響で審議は慎重ムード。文化庁は「新候補はゼロになる可能性もある」としている。
 選考対象は、2006年の初公募で継続審査となった「四国八十八箇所霊場と遍路道」など24道県の19件と、07年に新たに募った大阪府の「百舌鳥・古市 古墳群」など12道府県の13件。選んだ候補は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の暫定リストに載せ、政府として今後10年以内をめどに世界遺産登録を目指す。
 だが、ユネスコは遺産の総数抑制のため登録審査を年々厳格化。リスト掲載済み候補の中で登録が最も有望視されていた「平泉」でさえ落選した現実に、関係者は「新しい候補はよほど慎重に選ぶ必要がある」と口をそろえる。
 特別委のワーキンググループはすでに32件について候補としての優劣評を終えている。特別委員の1人は「中には登録が有望なものもあるが自治体の提案をそのまま通すのは難しい」と話し、今回は新候補の選定を見送るか、選んだとしても暫定リスト掲載までに世界遺産としての意義付けの補強を求めるなど条件を付ける可能性を示唆している。
posted by 88henro at 10:51| 世界遺産化へのニュース

2008年07月10日

「平泉の文化遺産」の落選に関して、愛媛新聞(7月9日付)に社説が掲載されました。

 7月9日(水)の愛媛新聞社説欄に「平泉の文化資産」の世界遺産登録落選の結果、四国霊場の見直しも迫られているとの記事が掲載されていました。今回の例からも、ユネスコからの指摘である「普遍的価値の証明」がこれからの課題で、世界に対して地域色の強い遍路文化の価値や背景をいかに理解してもらうか、海外へのアピールも必要ではとの指摘です。また、共通の目的で四国4県がひとつになった意義や、地域で生かす方策が求められていて地域の理解が必要とのことです。
全文はPDFでご紹介していますのでご覧ください。
20080709ehimesinbun-syasetu.pdf
posted by 88henro at 15:42| 世界遺産化へのニュース

2008年07月08日

世界遺産登録を目指す「平泉の文化遺産」(岩手県平泉町、一関市、奥州市)が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会で登録延期になりました。(7月7日)

 世界遺産登録を目指す「平泉の文化遺産」(岩手県平泉町、一関市、奥州市)について、カナダのケベック市で開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は6日(現地時間)、登録延期を決めました。
 日本の推薦遺産が登録以外の決定を受けたのは今回が初めて。推薦書の再提出や国際記念物遺跡会議(イコモス)による再調査など、登録に向けた手続きを最初からやり直す必要があり、遺産登録が可能になるのは早くても2年後になるとのことです。
河北新報より
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/07/20080708t33026.htm
 
 また、これを受けて文化庁では各自治体からの国内の暫定リスト候補についても見直しを検討しているようです。以下、毎日新聞、読売新聞の記事からです。


世界遺産:推薦の公募方式見直し 文科省方針(毎日新聞)

 「平泉−浄土思想を基調とする文化的景観」(岩手県平泉町など)の世界遺産登録が日本推薦で初めて見送られたことを受け、渡海紀三朗文部科学相は 7日、推薦の在り方を見直すべきだとの考えを示した。推薦候補を自治体から公募する仕組みの廃止も含め、文化審議会などで今後の方向性を検討する。
 世界遺産への登録は現在、自治体から候補を公募し、文化審議会で認められたものを国内候補地として「暫定一覧表」に記載。その中から政府がユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産委員会に推薦する。
 渡海文科相は、推薦する際の基準の厳格化なども含め、再検討の必要性を指摘。公募については「随分多くのものが寄せられている。(推薦候補が)や たらと広がっていくことでいいのか」と現状に疑問を呈した。暫定一覧表には現在9件(平泉を含む)が記載されている。

平泉「落選」で候補地選定見直しへ…公募打ち切りも(読売新聞)

 「平泉の文化遺産」(岩手県)の世界遺産登録が延期されたのを受け、渡海文部科学相は7日、候補地選定の方法を見直す考えを示した。
 2006年から国は毎年、都道府県から候補地を公募してきたが、公募の打ち切りを含め、文化審議会で議論する方針。
 平泉の事実上の落選で、他の候補地について推薦手続きの見通しが立たなくなったとの事情がある。現在、国内候補地は平泉を含め8件。公募で選ばれた「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬)「富士山」(静岡、山梨)−などが推薦の順番を待っている。
 ほかにも、候補地になろうと自治体が応募してきた名所旧跡が32件あり、今秋には新たな候補地が増える予定だが、文化庁はいたずらに膨らむのは望ましくないと判断したとみられる。
posted by 88henro at 10:51| 世界遺産化へのニュース

2007年12月21日

四国霊場の世界遺産登録に向け、四国の4県知事らが文化庁に再提案。

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四国遍路の世界遺産登録に向け4県知事が提案書
(12月21日四国新聞から)
 「四国八十八カ所霊場と遍路道」の世界遺産登録を目指し、真鍋武紀香川県知事ら四国4県の知事が20日、文化庁の青木保長官を訪問。提案書を手渡すとともに、世界遺産候補地として同庁の「暫定リスト」に登録されるよう要望した。
 4県は昨年も同様に提案書を提出したが、保護対象とする文化財や保護手法が不明確だったことなどを理由にリスト入りは見送られ、継続審議となっていた。その後、同庁から指摘された課題について専門家の意見を取り入れながら修正を検討を重ね、今回の再提出に至った。
 真鍋知事が青木長官に提案書を提出した後、改善点や新たなアピールポイントを説明。文化財の保護手法としては、全88札所を一括史跡指定を目指すことや、遍路道についても全行程を国の史跡指定や市町村の景観条例などにより、保存管理するなど、具体的な考えを示した。
 さらに、現代にも受け継がれている「お接待文化」を強調。類似の巡礼道として既に世界遺産に登録されている「紀伊半島の霊場と参詣道」との違いなどを重点的に説明した。
 20分程度の会談を終えた真鍋知事は「四国の官民を挙げた取り組みである点や、他の巡礼と違う点を説明した。一定の理解は得られたと思う」と話した。
 世界遺産候補地は全国で公募。本年度は新規提出が13件あったほか、四国遍路など昨年からの継続案件が20件あり、審査結果は来年夏ごろに公表される予定。

四国霊場登録を再提案
世界遺産―文化庁に4県知事(12月21日愛媛新聞より)

 愛媛など四国四県の知事は二十日、文化庁による世界文化遺産登録候補の国内選考で継続審査とされた「四国八十八ヵ所霊場と遍路道」の候補入りを求め、青木保文化庁長官に共同で再提案した。同庁側は資産価値を認めた上で「息の長い取り組みが必要」との考えを示したという。
 再提案書によると、前回の提案で不明確とされた保護対象資産を八十八の全札所寺院と遍路道、沿線の伝統的な町並みとし、史跡指定、重要文化的景観・重要伝統的建造物群選定による保全を目指す。提案者には霊場などがある五十八市町村と、全札所でつくる「四国八十八ヵ所霊場会」が加わっている。
 四県知事は、文化庁の青木長官と高塩至次長と面談。同庁側から「提案されている中で、規模としては四国遍路が最大。壮大であるがゆえに(世界文化遺産登録の条件の一つである)国内法で保護措置を築くのは大変な作業になるだろう」との意見が出されたという。
 再提案後、加戸守行知事は「千四百キロに上る遍路道の規模の大きさ、お接待の心など、他の提案と比べものにならない」と資産価値の高さを強調。「道、心、文化性を総合的に判断してほしい」と訴えた。
 登録候補への提案は、予定を含め全国で三十三件。文化庁は08年夏ごろまでに審査結果を発表予定。
posted by 88henro at 09:30| 世界遺産化へのニュース

2007年11月29日

「四国八十八箇所霊場と遍路道」の世界遺産登録へ向けて、第二回目の登録推進四県協議会が28日、高松市でありました。

 四国四県でつくる四国遍路世界遺産登録推進四県協議会の第二回専門委員会が11月28日、高松市であり、12月に文化庁に提出する再提案書の原案が示されました。各マスコミで報じられている記事をご紹介します。
(愛媛新聞)
四国八十八カ所一括指定を 世界遺産登録推進協
 「四国八十八カ所霊場と遍路道」の世界遺産登録に向け、4県でつくる四国遍路世界遺産登録推進4県協議会の第2回専門委員会が28日、高松市であり、12月に文化庁に提出する再提案書の原案が示された。原案では、八十八カ所の霊場寺院は一括して史跡指定を目指すとしている。
 4県は2006年11月、同庁に共同提案したが、保護対象資産や保護手法が不明確などとして継続審査となった。このため同協議会を設立、資産などを調査していた。
 原案によると、八十八カ所の寺院のうち国から史跡などに指定されているのは16カ所だが、八十八カ所がそろって四国遍路が完結することから、史跡の一括指定で保存を目指す。
 遍路道では、江戸期かそれ以前からの古道の様相が残るエリアは史跡指定を目指す。愛媛県内の候補は10カ所。道しるべや善根宿など遍路文化が残るエリアは「重要文化的景観」として保全。県内は12市町の38地区を候補としている。
 史跡指定を目指す遍路道の県内候補は次の通り。
松尾峠(愛南町)
柏坂(愛南町・宇和島市)
篠山越(同)
松尾峠(宇和島市)
歯長峠(宇和島市・西予市)
鳥坂峠(西予市・大洲市)
八丁峠(久万高原町)
横峰道(西条市)
奥之院道、土佐街道(四国中央市)

(四国新聞)
「全札所史跡指定を」 八十八か所世界遺産
推進協提案書素案 暫定リスト入り向け
 四国4県で組織する四国遍路世界遺産登録推進四県協議会は28日、「四国八十八カ所霊場と遍路道」の世界遺産暫定リスト記載に向け、文化庁に提出する提案 書の素案を明らかにした。四国遍路を、地域社会と共存する生きた文化資産と位置付け、八十八カ所の文化財や遍路道の特徴などを明確化。前回具体的内容が盛り込めなかった保存管理計画では、八十八カ所の霊場がそろってはじめて四国遍路が成立することから、全札所寺院の一括史跡指定を目指すとしている。
 同日、高松市内で開かれた同協議会専門委員会(会長・内田九州男愛媛大法文学部教授)の第2回会合で示した。
 提案のコンセプトは、四国遍路を「弘法大師ゆかりの八十八カ所の札所霊場をめぐる全長1400キロに及ぶ壮大な寺社巡拝」と定義。時代とともに変化する地域社会と共存し、1000年を超えて継承されてきた「生きた文化資産」と位置付け、既に国内で世界遺産登録されている熊野古道などとの違いをアピールしている。
 昨年度の審査で不十分とされた資産構成については、寛政12(1800)年作製の「四国遍礼名所図絵」との比較調査を行い、現在の札所に残る歴史的継承資産を明確化。
 保存管理については、札所寺院は八十八カ所の一括史跡指定を目指すが、遍路道は市街地などと重複する地域もあることから「地域社会との共存を図ることが重要」とし、特性に応じた保存管理計画を策定する。
 同協議会は、専門委員会などの意見を参考に成案をまとめ、最終的には4県と関係58市町村の共同提案の形で年内に文化庁に再提案する。

(読売新聞)
「全札所史跡指定を」 八十八か所世界遺産
推進協提案書素案 暫定リスト入り向け

 四国霊場八十八か所と遍路道の世界遺産の登録を目指す四国4県の登録推進協議会は28日、文化庁の「暫定リスト」入りに向けて12月に再提出する提案書の素案を明らかにした。同庁に不十分と指摘され、昨年12月の初提案で“落選”の理由とされた保護手法について、「全札所の一括史跡指定を目指す」とするなど改善の跡がうかがえる内容となった。4県は「四国八十八箇所霊場と遍路道」として、世界遺産の国内候補「暫定リスト」入りを目指した。 しかし、文化庁の審議では▽ほとんどの構成資産が史跡指定されていない▽霊場と遍路道を中心とした区域全体の保護手法の検討が必要――などが指摘され、リスト登載が見送られた。新たに作成された素案では、すべての札所を一括して史跡指定を目指すことを明記。江戸時代の絵図と比較することで、指定を目指す境内の範囲を見取り図で示すなどし、構成資産の保護手法を明確化した。札所を結ぶ遍路道も6〜7割で史跡、名勝、重要伝統的建造物群などの指定を目指し、文化財保護法に基づく保全を図る。残りは各自治体の景観条例などで保護するとし、それぞれに色分けした地図を添付した。
 高松市の県民ホールで開かれた同協議会の専門委員会では、委員から「お接待文化などをもっと前面に出すべきだ」「すでに世界遺産に登録された和歌山などの『紀伊山地の霊場と参詣(さんけい)道』との差別化が不十分だ」などの意見が出された。県教委生涯学習・文化財課は「文化庁の指摘には十分な回答を出せた。委員の意見を加えて修正し、素案を固めたい」としている。
posted by 88henro at 16:03| 世界遺産化へのニュース