2006年04月01日

アンケートの集計報告「四国へんろ道文化」世界遺産化の会会員からの回答です。

平成18年3月に、「四国へんろ道文化」世界遺産化の会の会員の方を対象に、アンケートを行ないました。遅くなりましたが、その集計結果をご案内いたします。
回答いただいた方は全員が一度は四国八十八ヶ所を巡拝されていて、多い人で24回も廻っている方もいました。また、約半数の方が歩き遍路の経験者です。
へんろ道の危険な場所や清掃が必要な箇所の貴重な情報もいただきました。世界遺産登録に向けての取り組みや、当会の活動方針に対しても様々なご意見をいただいています。

アンケートの詳細はこちらをご覧ください。

「四国へんろ道」に関するアンケートの集計

平成18年3月実施

*回答欄の適当な番号を、○で囲んでください。また、必要に応じて下線の部分、空欄に書き込みをしてください。
 アンケートの回収数 19件
1.あなたは、四国八十八か所を巡拝されたことがありますか?
(1)な い    0名
(2)あ る   19名
@部分的に  10名
A全体を   13名(平均4,5回)*重複回答有(内訳)
・歩いて 8名(平均1,6回) ・車で 4名(平均9回) ・バスで 2名(平均1回)
・自転車で 0名 ・その他で 0名

2.あなたは、へんろ道の中で、危険だと思われたところがありますか?あれば教えてください。
(1) な い    11名*自由記入コメント
・危険な箇所はあると思いますが、車でしたので歩き道路のことは、わかっていません。
・車へんろですので、ありません。車へんろで危険なところは、太龍寺(21番)。道が狭くて転落の恐れあり、ロープウエイでお参りすべきです。
・多少それらしいところもありますが、それも一つの特徴、味(あじ)と思います。ただ、道案内(簡単なものでよい)がなくて困ったことや、迷ったことがありました。
(2) あ る     8名 
それは、どこですか?(具体的な場所を教えてください。)*自由記入コメント
・横峰寺の上り口。
・歩道のない狭いトンネルの中(大型トラックとの離合時にすげ笠が車の風で飛んだ。)
・腰から下が夏草の繁みで、先が見えない中を歩くとき。(すぐ近くの林道でマムシが車につぶされているのを見ていたので…。)
・トンネルの車道兼遍路道(松尾トンネル(宇和島市)、境目トンネル(香川〜徳島)
・美川村の国道33号線の「河口」から「日の出橋」を通って「槙谷」へ、そこから「へんろ道」を通って「岩屋寺(45番)」へ。
・所々の山の中。
・三坂峠のトンネルで歩道がない所。

どんな状態でしょうか?*自由記入コメント
・車道と歩道の区別がなく、車の排気ガスが辛い(苦しい)。
・国道33号線の「へんろ道」(「河口」〜「岩屋寺」)は、草ボウボウで果たして通れるのか心配だった。また、3日前に女の人がこの道を通り、足を滑らせて谷に落ちたとのことなので。
・トンネルに歩道がなく、すぐ脇を車(トラックなど)が通る。
・台風の影響で、山の中の道が崩れていた。
・山深い人里離れたトイレがないところは、女性一人は怖い。

3.あなたは、へんろ道の中で、汚れている、清掃が必要だ、と思われたところがありますか?あれば教えてください。
(1) な い    8名*自由記入コメント
・車へんろですので、目につきません。
・すべてを知っているわけではありませんが。
(2) あ る    9名 

それは、どこですか?(具体的な場所を教えてください。)
・香川県−長尾町88番の手前 徳島県−阿南市水井橋周辺(21番上り口)、阿南市加茂町醍醐(21番の下り口)
・愛媛県−松尾峠旧国道・大洲市鳥坂峠の下り・久万高原町岩屋寺の手前
・高知県−土佐市横浪スカイライン(36番後)。
・へんろ道に限らず、汚れがある。
・はっきりとは覚えていないが、多々会ったことを記憶している。
・イメージとして残っていて、どこだったか忘れました。
・へんろ道と県道、林道が一つになっている車道の下がゴミの山。(何か所もありました)
・室と岬界隈が、道路から一歩入ると人糞が多い。(便所がないため。*これはベテランさんからきた話ですが…)
・徳島県徳島市の県道鮎喰新浜線(17番井戸寺から18番恩山寺に向かう地蔵峠)。
・愛媛県大洲市の山道。
・徳島県の国道55号線。

それは、どのような状態ですか?
・ナイロン袋や雑草。
・大量ゴミの不法投棄、放置車、廃バスなど。
・車道から、へんろ道(山道)にゴミ(古タイヤ、洗濯機など)が落とされていた。(徳島県・鮎喰新浜線)
・疎大ゴミの山。(愛媛県大洲市の山道)
・スナックコイン(休憩所)のゴミ箱があふれていて、ゴミが捨てられなかった。

4.あなたは、「四国へんろ道」の地図をお持ちですか?お持ちでしたら、お手持ちの地図を教えてください。
(1) 持っていない  4名
(2) 持っている   15名*重複回答
@『四国遍路ひとり歩き同行二人』《2冊組》宮崎建樹著(へんろみち保存協会編) 9名
A『四国八十八カ所遍路』《徳島・高知編、愛媛・香川編の二分冊》宮崎忍勝・原田是宏著(朱鷺書房) 2名
B『四国88ケ所詳細地図』《仁木一郎編》(カラムス出版)4名
C『二万五千分の一地図』『五万分の一地図』(国土地理院)3名
D『四国八十八か所最新へんろ地図』(サンエイ)2名
E『四国へんろ』(平幡良雄著) 1名
F『日本巡礼ガイドブック』(淡光社)1名
G『まっぷる八十八か所全札所完全ガイド』(昭文社)1名
H『四国八十八ヶ所詳細地図帖』(雑誌四国)1名
I『るるぶ別冊四国遍路の本』1名
J『四国へんろバックバッカーズ』(ホウボウジュン)1名

5.あなたは、「四国へんろ道」について、当世界遺産化の会として、どのような取り組みが必要だとお考えですか? ご意見、ご要望を教えてください。*自由記入を項目別に集約
<行政や各種団体との協力体制を強化する内容>
・四国四県との交流を早急に行い運動を展開する。
・「トレッキング・ザ・空海 あんなん」など、地域との「へんろ道文化」親しむ事業を、各自治体、団体と協力して活動の輪を広げていく。
・経済団体、行政なども「世界遺産」への関心は、広がっていると思われます。対話と懇談でネットワークを地道に広げていく。
・行政への働きかけを強化する。観光にも貢献することにもなるのだから。
・各地で活動しておられる方々との連携をとるべき。
・経済界(会議所、企業、他)やNPO、各地のぼらんてぃあの協力。
・教育界(文部科学省、学校、生徒)を巻き込む。
・行政側(県、市町村)の支援。
・多くの方々、住民と連携し、手を組んで進めてゆく。
・会員は、各地域で中心になって、役所やNPOなどに働きかけることも必要でしょう。
・各会員が、年間を通して行った地域での活動の成果を、年に1回、発表する機会設けるのもよいでしょう。

<具体的な行動をおこす内容>
・署名運動を徹底する。
・危険な場所や汚れた場所は、山道より国道や県道、町道に多いのではないでしょうか。
・景観を大切にするには、多方面と連携していく必要があると考えます。険しい山道を歩いている時、突然、目の前に整備された道路が現れて、興ざめしてしまうのは、私だけではないはずです。
・マスコミが取材できる行事をすべき。
・へんろ道の整備、ゴミの収集などの活動をすべき。
・会員の四国遍路に関する勉強会(歴史、へんろ道、寺院など)。
・へんろ道の実態調査と対策。
・四国遍路体験(徒歩でも車でもよい実際に動いてみる)。
・へんろ道の現状(リアルな、新鮮な情報)を把握して、大切なこと(お接待とか、感謝すること)も、問題点(ゴミやマナー低下など)もどんどん提示して、へんろの存在をアピールして欲しい。
・地域の人々にへんろ道を歩いて親しみを知ってもらうよう、呼びかける。(お金のかからないウォーキングの開催)
・へんろ道周辺の自然環境保全の呼びかけ。(ゴミ撤去、廃車撤去)
・学術的な接点に立った調査、報告。
・取り組もうとしている、汗をかく活動は必要。
・当世界遺産化の会としては、すべての「四国へんろ道」を知ることが必要。その道は現在どの様になっているのか。(たとえば、草が多く歩くのがむずかしいこと)を、確認する必要があると思います。
・各市町村に1人ないし2人以上の会員を確保し、その人たちに、その近隣のへんろ道の整備を任せる。
・区切りでよいので、グループででも、少しずつ歩いてみること。

<広報・啓蒙活動を推進する内容>
・PR活動として、各社寺にポスターを貼る。
・四国全域での地道な啓蒙運動(各種イベント、シンポ、講演会、他)。
・私共は遠隔のため、直接、道路補修や、清掃などのご協力出来ませんが、「指定を受けよう」と夢を持つ人がいて、始めてことが成就するわけです。せっかく団体を立ち上げたのですから、色んな人に運動を発信する、それを続けることが大切だと思います。
・一番手っ取り早く、予算や国への働きかけが容易なのは、県知事4人のうち、一人でよいから理解者にとり込むことだと思います。4人平等にアプローチはだめで、必ず一人に絞って先頭に立ってもらうことが重要です。
・「お接待の心」についての啓蒙。
・今の日本が失いつつある「助け合いの心」や、「思いやり」が、へんろには残っていることを、四国に住んでいる人にも気づいてもらって、「だったら大事に守っていかなくちゃ」と、自発的に考えてもらえるようになってほしい。
・もっと、活動を世に広め、理解を増やす。
・現状のへんろ道を写真に撮って、道の整備の必要なことを他の人(へんろ道のそばの人など)にも示して協力を得る。

<霊場(札所)との協力を強める内容>
・八十八か寺全部のお寺さんの理解と参加(一度にはむずかしいと思いますが)→地元の盛り上がりが欲しい。
・それぞれの寺に、説明書がもっとほしい。
・お寺の会を、その気にさせるのは、どうしたらよいか?
・八十八か所番寺の住職の参加。

<その他>
・私共は、他に中仙道、奥の細道も歩きました。ニュージーランドも一部ですが歩きました。しかし、四国へんろ道は、それらとはまったく違います。四国のどの地へ参りましても、変わらぬ地元の皆様のホスピタリティは世界一です。そのことを、もっと多くの方々に理解して欲しい。結論、自信を持って、もっと大きな声を上げて進めていただきたい。
・私共は遠隔のため、直接、道路補修や、清掃などのご協力出来ませ、んが、「指定を受けよう」と夢を持つ人がいて、始めてことが成就するわけです。せっかく団体を立ち上げたのですから、色んな人に運動を発信する、それを続けることが大切だと思います。
・一番手っ取り早く、予算や国への働きかけが容易なのは、県知事4人のうち、一人でよいから理解者にとり込むことだと思います。4人平等にアプローチはだめで、必ず一人に絞って先頭に立ってもらうことが重要です。

6.あなたは、現在の「四国へんろ道文化」世界遺産化の活動について、どのようにお考えでしょうか? より活発な活動に向けて、あなたのご意見、ご要望をお聞かせください。*自由記入コメント
・会員募集に力を。
・役員、事務局の皆さん、いつも、ご苦労さんです。
・2005年7月から、署名活動をしております。
・昨年、入会したばかりで活動内容の把握がいま一つ。
・会員名簿があれば送って欲しい。
・仙遊寺を基点とした、泰山寺、国分寺へのゴミ拾いの実践をやっております。
・何か具体的な手伝いをしなければ、と思っている。まずは、会に参加していきたい。
・現状においては、香川県が、行政、民間、企業が一体となった活動を行っているようで目立っている。本会の活動が薄れてきている。本会が中心となった、へんろ道を歩く大会などを企画すべき。(全国的に!)
・大変重要なこと、素晴らしいことだと思います。世界一の古き良き日本民族を再生し、自信と誇りを取り戻すためにも、よい活動だと思います。
・むずかしく、ご苦労が多い活動ですが、とにかく、続けることが大事だと思います。これから10年、日本は変わり、四国へんろ道に関心がもっと高まると思います。劇的に拡大するするポイントが必ず来ると信じます。誠にご苦労様ですが、よろしくお願いいたします。
・総会や世話人会で、多くのことを議論し、決定していくことは好ましいが、その内容が具体的に会員全員にまで、十分伝わってはいないと思われる。地域ごとにグループを作り、打ち合わせ会や報告会を行うことによって決定事項の趣旨などを伝え、会の活動に賛同を得ていくことが大切である。そうしないと、いずれ会員の減少につながっていくのではないか。
・世界遺産化に向けての機運の盛り上げ事業の開催、シンポジウム、講演会など。(経済団体、ユネスコ関係団体など連携しての企画開催)
・おへんろの実態調査。大学と連携しての調査。
・会員の交流。
・会の運営資金の確保。(財団助成金、行政補助金の可能性を探る。経済界からの寄付)
・小山田代表のお話しや、総会のフォーラムの様子からは、関係する行政、お寺、地域ボランティアなど、全団体が同じ方向、目的で動いていないようです。ある面で止むを得ない現象と思います。しかし、誰かが、しっかりと、しつっこく、「世界遺産にするのだ」という希望、夢を持って活動しなければいけないと思います。
・「求めよさらば与えられん」だと思います。毎度、書いていますが、熊野古道も以前は、活動は同じ状況だったそうです。熊野古道でも指定されたのですから、それ以上のお四国へんろが、指定されないはずはありません。
・世界遺産化は不可能と思っているが、それを終局の目標として「へんろ道文化」の定着と、「お接待の心」の普及と向上は、四国の住民の永遠のテーマと思っている。
・私の住む足摺近辺の「へんろ道」は、割合きれいになっています。これは、市役所の人達が年に2〜3回、「へんろ道」の清掃をしてくれているからに他なりません。(これは丁石の保存のため)しかし、市の予算がだんだん少なくなっている今、これからどうなるか心配です。
・活動内容が見えぬくい気がする。「なぜ世界遺産化を目指すのか」「遺産化したらどうなるのか」。また、「どうしていくつもりなのか」などを明示して、その意思の下で何をしているのかを見せてもらえたら、賛同者も増えていく気がする。今は『世界遺産』という言葉が、独り歩きしているみたい。
・遍路道でのお接待などを実施し、活動をアピールしていくのはどうでしょうか。
・とても有意義な取り組みだと思います。